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日本電気(NEC)、SBペイメントサービス(SBPS)、SB C&Sの3社は2026年9月4日、NECの顔認証サービス「Bio-IDiom Services for SaaS(NECの生体認証技術をクラウド経由で提供するSaaS型サービス)」と、SBPSが決済代行を行いSB C&Sが提供するマルチ決済サービス「PayCAS」を連携し、店頭での顔認証決済サービスを開始したと発表しました。キャッシュレス決済の多様化に伴うレジ業務の煩雑化や人手不足を背景に、利用者がスマートフォンやカードを取り出すことなく、手ぶらでスピーディに決済できる購買体験を提供します。

本サービスは、米国国立標準技術研究所(NIST)のベンチマークで高い評価を獲得しているNECの顔認証技術と、SBPSの包括的な決済代行プラットフォームを直結させています。
利用者は事前に専用Webサイトから顔情報とクレジットカード情報を登録しておくだけで、店頭に設置されたPayCAS端末のカメラに顔を向けるだけで決済を完了できます。SBPSが加盟店審査から精算管理までワンストップで代行するため、導入店舗側の事務負担も最小限に抑えられます。
また、実運用に向けた検証として、ソフトバンク竹芝本社の社員食堂「カフェシバ」において、2026年9月1日から11月30日までの期間でテスト導入が開始されました。期間中に延べ1,000回以上の決済運用を想定し、登録から決済までの一連の体験やシステム安定性を評価します。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 連携サービス | NEC「Bio-IDiom Services for SaaS」 × SB C&S / SBPS「PayCAS」 |
| 主な決済方法 | 事前登録された顔情報およびクレジットカード決済 |
| 参画各社の役割 | NEC: 顔認証SaaS基盤の提供 / SBPS: 決済代行・管理 / SB C&S: PayCAS端末・サービス提供 |
| 先行実証場所 | ソフトバンク竹芝本社 社員食堂「カフェシバ」 |
| 先行実証期間 | 2026年9月1日〜2026年11月30日(延べ1,000回以上想定) |
今回の取り組みは、2024年7月に発表されたソフトバンクとNECの戦略的提携を決済領域へ具体化したものです。国内の小売・飲食事業者にとっては、既存のPayCAS導入基盤を活用して大規模な設備改修を行わずに生体認証決済を導入できる選択肢が広がる点が大きな影響となります。
一方で、一般の路面店や商業施設への本格展開スケジュールや、店舗側の追加導入費用については現時点で公表されていません。また、利用にあたっては事前登録が必要となるため、日常的に利用するオフィスビルや特定施設以外での初期利用ハードルをいかに下げるかが普及の鍵となります。NEC側はプライバシー配慮と人権尊重を最優先事項として掲げており、生体情報の厳格な管理体制が求められます。
国内の小売・外食産業では深刻な人手不足が続いており、レジの待ち時間短縮と完全セルフ化の推進は死活問題となっています。クレジットカードやバーコードの提示すら不要とする顔認証決済は、決済速度の向上だけでなく、決済機器の接触リスク低減にも寄与するとみられます。
さらに両社は、決済にとどまらずオフィスの入退室管理や社内システムログインなど、同一の生体認証基盤を横断した複合的なサービス連携を視野に入れています。企業オフィスやスマートシティ構想と結びつくことで、認証と決済がシームレスに統合された新しい生活インフラへと発展していく可能性があります。
引用元:NEC