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米Microsoftの研究開発部門Microsoft AI(MAI)は2026年9月3日、最新の音声認識(Speech-to-Text)モデル「MAI-Transcribe-2」をMicrosoft Foundry(Azure Speech経由)においてパブリックプレビューとして提供開始したと発表した。対応言語数を従来のモデルから拡充して60言語をサポートしたほか、本番運用のワークロードで要望が多かった話者分離(Diarization)と単語レベルのタイムスタンプ機能を新たに追加。2026年12月31日までのプレビュー期間中は、1時間あたり0.10ドルという市場最安級の料金で利用可能となる。
公式発表によると、MAI-Transcribe-2は音声コミュニティの主要ベンチマークで高い認識精度を記録している。
従来の音声認識導入(OpenAIのWhisperや他社クラウドAPI等)では、話者分離や高精度な単語タイムスタンプを得るために外部ライブラリを多段で組み合わせる必要があり、パイプラインの複雑化とインフラコストの増大が課題となっていた。
MAI-Transcribe-2はこれらの機能を単一モデルでネイティブにサポートし、1時間あたり0.10ドルという低コストで利用できる。国内のコールセンターにおける全通話録音の自動文字起こし・分析や、金融機関のコンプライアンス面談記録、役員会議の議事録作成において、大幅なコスト削減とシステム構成の簡素化が見込める。また、リアルタイム音声エージェントのリスニング層としても高い親和性を持つ。
編集部注: 音声認識技術は単なる文字変換ツールから、自律型AIエージェントが外界を認識するための不可欠な基盤(リスニングレイヤー)へと進化している。
Microsoftが自社内製モデル(MAI)を市場最安クラスの価格でAzureに投入したことは、競合モデルに対する強力な価格破壊圧力となる。今後は文字起こし単体での利用にとどまらず、リアルタイム翻訳やLLMによる自動アクション生成と統合された「マルチモーダル音声エージェント基盤」としての普及が進むとみられる。