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米Google(米国の検索・テクノロジー大手企業)は2026年9月3日(現地時間)、ターミナル上で自律型AIエージェントを制御・実行するためのオープンソースハーネス「Antigravity CLI(ターミナル上でAIエージェントの推論・実行・協調を制御するGoogleの開発者向けツール)」の最新版となるバージョン1.1.25をGitHub上で公開した。本アップデートでは、接続モデルカタログへの「Gemini 3.8 Flash」の追加や会話再開UIの利便性向上、Markdown形式で定義されたカスタムエージェントの構成継承ルールの見直しが行われたほか、認可トークン長に起因するMCP OAuth認証の失敗やWindows環境でのパス区切り文字トラブルなど、実環境で報告されていた複数の不具合が修正された。
v1.1.25における操作性・機能面での主要な変更点は次の通りである。
/resume コマンドにおいて、従来のフラットな一覧表示とディレクトリ単位のグループ表示を Ctrl+F キーで切り替えられるオプトイン機能が追加された。GEMINI_API_KEY を設定して接続する際、利用可能なモデルカタログへ最新の高速基底モデルである「Gemini 3.8 Flash(Googleが提供する高速・低遅延なマルチモーダル基底モデル)」が正式に追加された。本リリースでは、開発現場からのフィードバックに基づく不具合修正と堅牢化が集中的に適用された。
| 修正項目 | 詳細内容と修正効果 |
|---|---|
| MCP(Model Context Protocol。AIモデルと外部ツールやデータを接続するオープン標準規格) OAuth認証の修正 | 認可サーバーから返却される認可コードが1024文字を超える場合に認証が失敗していた問題を解消 |
| Windows環境のパス解決修正 | Windows上のホストパス区切り文字(\\)により、/skills パネルでグローバルスキルとワークスペーススキルが誤分類される問題を修正 |
| エージェント定義の相対パス解決 | Markdown定義のカスタムエージェント内で指定したサブエージェントやプラグインの相対パスが、エージェント定義ファイルの配置ディレクトリ基準で正しく解決されるよう修正 |
| 重複パーミッション蓄積の解消 | セッション再読み込みやサブエージェント呼び出しの実行をまたいで、設定ファイル内に重複した権限付与が蓄積する不具合を修正 |
/boost 実行時のランタイム修正 | ワーカーツールの設定構成を改善し、実行時に /boost コマンドが異常終了していた問題を解消 |
| nil pointer クラッシュの防止 | トラベラー(実行軌跡)終了後に、バックグラウンドの要約更新処理がキャッシュされたステップを読み込もうとして発生する重大な nil pointer クラッシュを修正 |
| Remote Control の経路強化 | 外部からのリモート制御機能におけるリバーストンネルルーティングのセキュリティと接続安定性を向上 |
今回の更新は、Windows環境でAntigravity CLIを利用する開発者や、大規模なモノレポ・複数プロジェクトを並行して扱う開発者にとって実用的な改善となる。特に、ディレクトリ別の会話グループ表示により、作業ディレクトリごとのコンテキスト復元が格段にスムーズになる。
一方で、リリースノートにおける未確認事項として以下の点が挙げられる。
/resume における Ctrl+F による表示切り替え状態がセッション終了後も次回起動時に保持されるかについては明記されていない。ターミナル完結型のエージェントハーネスは、コード生成にとどまらずリバースプロキシ設定、外部API認証、サブエージェント連携など複雑なタスクを担うケースが増加している。今回のようにOAuthトークン長やOS固有のパスセパレータといった実務上の境界値トラブルが着実に解消されたことは、ツールとしての安定運用の段階に入ったことを示している。今後は高速モデルであるGemini 3.8 Flashの活用によるレスポンス短縮と、複数エージェント協調時の信頼性向上が期待される。
引用元:GitHub