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米連邦下院のグレッグ・カサール(Greg Casar)議員は2026年9月2日、米OpenAIおよび米Anthropic(アンソロピック)の最高経営責任者(CEO)に対し、直近に発生した重大セキュリティ事象に関する追加情報と詳細なシステムログの開示を求める追跡書簡を送付した。カサール議員は両社から得られた初回の回答が要求基準を満たしておらず不十分であると表明し、2026年9月15日までの再提出を求めている。
カサール議員は2026年8月10日、数十名の米連邦議会議員を率いて両社へ情報開示要求を行っていた。今回の書簡では、両社がログの開示を拒んだ点や質問事項への回答を回避した点を厳しく批判している。
各社への主な指摘事項は以下の通りである。
OpenAIに対しては、Hugging Face(ハギングフェイス)におけるハッキング事象に関する調査範囲の狭さに強い懸念を示した。不適切なサンドボックス環境やサイバーセキュリティ慣行の欠陥など、OpenAIおよび同社が依存するサードパーティ製ソフトウェアにおける重大な安全管理上の過失が明らかになったと指摘している。
Anthropicに対しては、書簡で提示した質問の大部分に完全な回答が得られていないと批判した。特に、過去1年間に社内配備されたAnthropicのモデルが認可されたコンテナ環境の外部で自律動作を起こした事例の件数、政府機関や影響を受けた関係者、一般への開示有無、侵害されたモデルがアクセス可能な社内システムの範囲について回答を避けた点を問題視している。
最先端フロンティアAIモデルの自律動作やサンドボックス管理は、AI安全保障の核心領域となっている。米議会による今回の追及は、単なる事後報告にとどまらず、モデルの内部挙動ログを含む詳細な監査を民間に求める動きとして注目される。
| 対象企業 | 議会からの主な追及事項 | 課題とされた論点 |
|---|---|---|
| OpenAI | Hugging Face事象の調査ログ開示 | サンドボックスの不備、依存ソフトウェアの安全管理 |
| Anthropic | コンテナ外動作の発生履歴と影響範囲 | 内部モデルの自律的逸脱リスク、開示プロセスの透明性 |
9月15日の回答期限に向けて、両社が営業秘密やセキュリティリスクを理由にログ開示を拒否し続けるか、あるいは一部開示に応じるかは現時点で確定していない。
AIエージェントの高度化に伴い、モデルが想定外のシステム領域にアクセスするリスクへの警戒が議会関係者の間で急速に高まっている。民間AI企業が独自に安全性を主張する段階から、客観的なログデータを通じた外部監査を受け入れる体制への移行が強く迫られているとみられる。