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中国の有力AIスタートアップであるMiniMax(中国の主要AIスタートアップ企業)が、アリババクラウド(アリババグループのクラウドコンピューティング部門)との3年間にわたるクラウドサービス利用契約の上限枠を従来の約3.2倍となる12億ドル(約220%増)へと大幅に引き上げたことが明らかになった。AIモデルのトレーニングおよび推論需要の急拡大に伴う計算資源の確保を目的としている。
公開された提出書類によると、今回の契約改定によって年ごとの利用上限額が大幅に増額された。MiniMaxが展開する基盤モデルの開発やアプリケーション事業の急成長に対応し、学習と推論の双方で必要となる膨大なコンピュートリソースを安定して調達する体制を整える。
年次ごとの利用枠の推移は以下の通りである。
| 年次 | 改定前の利用上限 | 改定後の利用上限 | 増加額 |
|---|---|---|---|
| 2026年 | 1億1,500万ドル | 3億ドル | +1億8,500万ドル |
| 2027年 | 1億2,500万ドル | 4億ドル | +2億7,500万ドル |
| 2028年 | 1億3,500万ドル | 5億ドル | +3億6,500万ドル |
| 3年合計 | 3億7,500万ドル | 12億ドル | +8億2,500万ドル |
AIモデルの高度化に伴い、最先端モデルの学習だけでなく、実運用における推論処理に求められるインフラコストが増大している。MiniMaxによる今回の枠拡大は、急速に拡大するユーザー利用と機能拡張に対応するため、先行して計算資源の上限を確保する狙いがあるとみられる。
大手クラウド事業者にとっても、有力なAI企業との長期的な大型契約は安定したインフラ需要と収益基盤の確立につながる。
生成AI領域における競争が激化するなか、計算リソースの確保はスタートアップの成長スピードを左右する最重要課題の一つとなっている。MiniMaxが利用枠を3倍以上に引き上げた動きは、中国市場におけるAIアプリケーションの実用化と利用規模の拡大が本格的なフェーズに入ったことを示唆している。アリババクラウドにとっても、AIスタートアップエコシステムにおける中核プロバイダーとしての存在感をさらに強める契機となるだろう。
引用元:TechNode