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自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin(Cognitionが開発する自律型AIソフトウェアエンジニア)」を手がける米スタートアップCognition(AIを活用した自律型開発エージェントを開発する米新興企業)が、評価額400億ドル(約6兆円)以上を前提とした新たな資金調達ラウンドに向けて初期協議を進めていることが明らかになった。
Cognitionは2026年5月に評価額260億ドルで10億ドルを調達したばかりであり、わずか3か月で評価額が大幅に跳ね上がる形となる。
この急速な企業価値上昇を牽引しているのは、驚異的な収益成長である。同社の年間経常収益(ARR: Annual Run Rate)は10億ドル(約1500億円)の大台突破目前に迫っており、前回の資金調達時に報告された4億9200万ドルから倍増している。
| 資金調達ラウンド・指標 | 2026年5月ラウンド | 2026年8月協議中ラウンド |
|---|---|---|
| 評価額(Valuation) | 260億ドル | 400億ドル以上 |
| 年間経常収益(ARR) | 4億9200万ドル | 10億ドル突破目前(約2倍増) |
| 主なエンタープライズ顧客 | メルセデス・ベンツ、ゴールドマン・サックス | シティグループ、Dell、NASA、米軍組織へ拡大 |
Devinは、単純なコード補完にとどまらず、企業のレガシーコードベースの移行作業やプラットフォーム近代化といった、複雑で工数のかかる大規模エンジニアリングタスクを自律完遂できる点でエンタープライズ企業の支持を集めている。
金融機関や大手製造業、政府機関などのエンタープライズ顧客を獲得したことが、急速な収益拡大を支える主因となっている。
また、市場で取り沙汰されていたSpaceXによる買収の噂について、CognitionのCEOであるスコット・ウー(Scott Wu)氏はこれを明確に否定し、独立企業としての経営を維持しながら技術提携を模索していく方針を表明した。
日本国内でも深刻なIT人材不足とレガシーシステムの老朽化(2025年の崖問題)が課題となっており、Devinのような自律型マイグレーションエージェントの商用導入は、企業のDX推進およびシステム移行コスト削減の切り札として注目を集めている。
単なる期待先行ではなく、ARR10億ドルという実質的な売上数値を伴って400億ドルの企業価値が形成されていることは、自律型AIエージェントが実用的なソフトウェア産業として確立したことを示している。コーディング支援から完全自律型エンジニアリングへの移行が、今後さらに加速するとみられる。
引用元:The Daily Star