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米国ネバダ州のブラックロック砂漠で開催される大規模カルチャーフェスティバル「Burning Man」の運営組織は、公式の「2026年サバイバルガイド」を更新し、Meta(FacebookやInstagramを運営する米大手テクノロジー企業)の「Ray-Ban Meta(MetaとRay-Banが共同開発したカメラ・AI機能付きスマートグラス)」をはじめとするスマートグラスを用いた撮影に関して、被写体全員の明示的な事前同意を義務付ける規約を明記した。
更新されたガイドラインでは、スマートフォンや従来のカメラだけでなく「スマートアイウェア」を明示的に対象に含め、以下の規則を定めている。
携帯電話、カメラ、またはスマートアイウェアを含むいかなる機器を使用する場合でも、主要な被写体であるか背景に写り込んでいるかを問わず、フレームに入る可能性のあるすべての人から事前に許可を求め、得なければならない。これは個人のプライベートな瞬間や創作活動の表現の両方に適用される。 (Burning Man 2026 Survival Guide より)
運営のBurning Man Project広報担当者はBusiness Insiderに対し、プライバシーと同意の原則自体は従来から存在していたものの、スマートグラスの普及に伴い規約文面を明確化したと説明している。
Ray-Ban Metaなどのスマートグラスは、通常のメガネに近い外観でありながらカメラやマイク、AIアシスタントを内蔵している。目線と同じアングルで手軽に記録できる利便性が評価される一方、周囲が無断撮影に気づきにくい構造が社会的なプライバシー議論を引き起こしている。
| 課題・論点 | 現状と各社の対応状況 |
|---|---|
| 録画ランプの視認性 | 撮影時に白色LEDが点灯するが、テープ等で隠す不正改造が問題化(Metaは検知アップデートで対抗) |
| 無断撮影動画の拡散 | 不正撮影コンテンツに対しMetaは削除方針を掲げるが、モデレーションのすり抜けが指摘される |
| コミュニティの反発 | アーティストのLordeがフェスでの着用を批判したほか、参加者コミュニティ内で着用者の排除論も浮上 |
日本国内においてもスマートグラスの利用者が増加しており、音楽フェス、展示会、サウナや温浴施設などの公共・準公共空間における盗撮防止とプライバシー保護のガイドライン策定が急務となっている。Burning Manのような「背景の写り込みを含む事前同意」の明文化は、国内イベントの規約設計においても重要な参考事例となる。
AI搭載メガネが日常的なツールとして普及するにつれ、技術の進化と個人のプライバシー感覚の衝突は避けられない。デバイス側のハードウェア的な安全機構(録画ランプの遮蔽防止等)に加え、利用者がコミュニティのルールとマナーを遵守するエチケットの確立が普及の前提条件となる。
引用元:Business Insider