AI関連の最新ニュースをピックアップ
Meta(FacebookやInstagramを運営する米大手テック企業)がMicrosoft(米大手テクノロジー企業)のクラウドサービス「Azure(Microsoftが提供するクラウドコンピューティングプラットフォーム)」における最大級のAI顧客となっており、AIモデルの利用や検証のために年間数億ドル規模の支出を行い、毎週数兆トークンを消費していることがBloombergの報道で明らかになった。
報道によると、MetaのエンジニアはMicrosoftのAIプラットフォーム「Foundry(Microsoft Azure上のAIモデルカタログ・マーケットプレイス)」を通じて提供されているOpenAI(ChatGPTなどを開発する米AI研究企業)の先端モデル群にアクセスしている。これらを活用し、Meta自社が開発する言語モデル(Llamaシリーズ等)の性能評価やベンチマーク比較を実施しているとされる。
一方で、MetaはFoundryと直接競合する独自のAPIサービス基盤の構築も進めている。これはかつてMetaがMicrosoftの検索エンジン「Bing」に依存した後に自社技術へ切り替えた経緯と類似した展開である。
Foundryの主要顧客にはMetaのほか、ByteDance、Adobe、Perplexity、Sierraなどの大手テック企業が並ぶ。しかし、MicrosoftのAI関連収益の約70%はOpenAI自身による大規模なAzure計算リソース購入が占めており、Foundryマーケットプレイス事業はその一部にとどまる。
| 企業・サービス | Azure/Foundryでの主な役割・利用目的 |
|---|---|
| Meta | 年間数億ドルを投じ自社モデル評価用としてOpenAIモデル等を利用 |
| OpenAI | AzureのAI売上の約70%を占める最大の計算資源購入者 |
| その他大手顧客 | ByteDance、Adobe、Perplexity、SierraなどがFoundryを利用 |
| Meta独自API | 将来的にFoundryと競合する可能性のある自社サービスを開発中 |
自社データセンターとオープンソースモデルに巨額の設備投資を続けるMetaであっても、フロンティアAIモデルとの性能差を測定・縮小するためには、競合であるOpenAIやMicrosoftのインフラを利用せざるを得ない実態が浮き彫りとなった。AI巨頭同士が顧客関係とライバル関係を同時に維持する「Co-opetition(協調的競争)」の構図が鮮明になっている。
引用元:The Decoder