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米MicrosoftのAI部門「Microsoft AI」で最高マーケティング責任者(CMO)を務めるAndréa Mallard氏が、就任から約6カ月で同職を退任することが明らかになった。米Business Insiderが報じた社内メモにより判明した。
報道によると、Microsoft幹部のYusuf Mehdi氏が2026年6月30日付の社内メモでMallard氏の退任予定を通知した。体調を崩した父親の近くで過ごすため、同氏が8月に家族とともに欧州へ転居することが退任の直接的な契機とされている。Microsoftは同氏の退任を認め、2027年初頭までアドバイザーとして留まるとしている。
Mallard氏は米Pinterestで7年以上にわたりCMOを務めた後、2026年1月にMicrosoft AIへ参画した。在任中は「Copilot(Microsoftが提供する生成AIアシスタント)」の消費者向けマーケティングを主導し、NFLチームがExcel内のCopilotを活用するスーパーボウル広告の展開や、インフルエンサーを活用したプロモーションなどを統括した。
退任に伴い、Microsoft AIではCMO職の後任を直接配置せず、Copilotのマーケティング全体をMicrosoft幹部のJared Spataro氏の配下に統合する方針である。
今回の退任劇は、個人事情とともにMicrosoft AIにおける消費者向け戦略の見直しを反映していると関係者は指摘している。
| 項目 | 従来体制 | 新体制 |
|---|---|---|
| CMO体制 | Andréa Mallard氏(コンシューマー専任CMO) | 後任なし(Jared Spataro氏の配下に一元化) |
| アプリケーション戦略 | 個人向けと法人向けの分散運用 | 単一アプリ体験への統合(Single App Experience) |
| 組織フォーカス | コンシューマーマーケティングの単独推進 | 法人・個人を統合したCopilot推進体制 |
同社は現在、消費者向けと法人向けのCopilotアプリを単一アプリケーションへ統合する戦略を進めている。Mehdi氏のメモでも、Mallard氏が単一アプリ体験を含む統合的アプローチの推進に大きく貢献したと言及されている。
Microsoft AIは2026年3月にMustafa Suleyman CEOが超知能(Superintelligence)チームへ注力する体制に移行するなど、組織構造の刷新が続いている。生成AI市場において、CopilotはOpenAIのChatGPTやAnthropicのClaudeなど先行サービスとの激しいシェア争いに直面している。
消費者向けマーケティングを法人向け製品と統合することで、同社はMicrosoft 365の強力な企業基盤を軸にしたCopilotの普及戦略へ再度フォーカスを集中させる狙いがあるとみられる。
引用元:Business Insider