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米半導体大手NVIDIA(GPUおよびAI向け半導体の開発で世界首位の米テクノロジー企業)は、規制当局への提出書類において、イーロン・マスク氏率いるSpaceX(米民間宇宙企業。人工知能スタートアップのxAIを傘下に統合)の株式約210億米ドル(約1億2280万株)と、米半導体大手Intel(米大手半導体・CPU製造メーカー)の株式約300億米ドル(約2億1480万株)を保有していることを公表した。2026年6月30日時点の保有状況に基づくもので、SpaceXへの出資評価額の開示は今回が初となる。
開示書類(regulatory filing)によると、NVIDIAは2026年6月30日時点でSpaceXの株式約1億2280万株、Intelの株式約2億1480万株をそれぞれ保有している。
NVIDIAは2025年、イーロン・マスク氏が率いるAIスタートアップxAI(イーロン・マスク氏が設立した人工知能開発スタートアップ)の大規模計算プロジェクト向けプロセッサ購入を目的としたSPV(特別目的事業体)を通じ、株式および負債の形式で最大20億米ドルを出資していた。その後、xAIがSpaceXに統合されたことで、今回の開示において約210億米ドルという巨額の出資評価額が明らかになった。
Intel株の保有額は約300億米ドルに達し、わずか3カ月前の約95億米ドルから急増している。この投資は2025年にNVIDIAがIntelへ50億米ドルを出資し、パーソナルコンピュータおよびデータセンター向けチップの共同開発で合意した提携に端を発している。
NVIDIAの開示書類では、AIインフラ関連の主要企業だけでなく、半導体やバイオAI分野の複数企業への出資状況も明らかになっている。
| 出資先企業 | 保有規模(2026年6月30日時点) | 出資の経緯と主な提携分野 |
|---|---|---|
| SpaceX (旧xAI含む) | 約1億2,280万株(約210億米ドル) | xAIへの最大20億ドル投資・GPU供給、その後のSpaceX統合 |
| Intel | 約2億1,480万株(約300億米ドル) | 50億ドル出資に基づくPC・データセンター向けチップ共同開発 |
| その他保有銘柄 | 複数株式を保有 | Coherent、Generate Biomedicines、Nebius Group、Nokia、Synopsys |
SpaceXの株式評価額は非公開市場での算定や統合時のレートを反映したものであり、今後の資本政策や公開市場での取引開始によって変動する可能性がある。また、Intel株評価額の大幅な増加要因(市場株価の上昇や追加取得の内訳)の詳細については、今後の追加開示を待つ必要がある。
日本の半導体・AI業界においても、NVIDIAが単なるGPUベンダーにとどまらず、巨大な資本力を背景に主要な計算基盤事業者や提携半導体メーカーの大株主としてサプライチェーンを固めている構図は注目に値する。ハードウェア供給と資本関係が一体化することで、競合他社の参入障壁がさらに高まる可能性がある。
編集部注: 自社製GPUの最大手顧客に対して資本を注入し、インフラ構築の需要と株式リターンの双方を享受するNVIDIAのエコシステム戦略が際立っている。xAIへの20億ドル投資が210億ドル規模の評価額に成長した実績は、AI基盤モデル開発への資本集中の大きさを物語っている。