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独メルセデス・ベンツは東京・南青山の専用スタジオおよびドイツ本社からの技術説明会において、同社の次世代車基盤となる新型「CLA」を発表した。
新型CLA最大のイノベーションは、車全体のソフトウェアとハードウェアを統合管理するオペレーティングシステムMB.OS(Mercedes-Benz Operating System:メルセデスが自社設計した自動車用統合OS)の全面採用である。
MB.OSはインフォテインメント、運転支援、ボディ&コンフォート、走行&充電の4つのドメインを1つの基盤で束ねる。中央演算回路の「頭脳」にはNVIDIA(米国に本社を置く半導体およびAIコンピューティングの世界的リーダー企業)の車載コンピューティングプラットフォーム(NVIDIA DRIVE)が全面的に採用されており、高度な自動運転支援やサラウンドナビゲーションのリアルタイム描画を処理する。
MB.OSのインフォテインメント(MBUX)にはOpenAI、Google Maps、Microsoftの技術が連携し、自動運転・運転支援にはNVIDIA DRIVE AIチップセットが採用されている。ボディ&コンフォートと走行・充電はメルセデスの自社制御ロジックと800Vアーキテクチャが担う。
車内で乗員と対話する「第4世代MBUXバーチャルアシスタント」は、裏側で複数の専門AIがリアルタイムに連携する構造をとっている。
乗員が話しかけた質問の意図を中間層のAIが即座に判断し、日常会話や雑学にはOpenAI技術、ナビゲーションやルート探索にはGoogle Maps、車体操作には自社ロジックへと自動で割り振るため、乗員はAIの切り替えを意識することなく自然な会話を続けられる。
日本国内で累計6万台以上を販売したヒットモデルであるCLAは、メルセデスにとって若年層や新規顧客を獲得する最重要の「入口」である。EV(電気自動車)とハイブリッドの双方を揃え、車体購入後もOTA(Over-The-Air)によるソフトウェア自動更新で性能が育つ設計となっている。
編集部注: メルセデスは外部の先進AI(NVIDIAやOpenAI、Google)を柔軟に取り入れつつも、車全体の設計権と安全思想の最終統合を自社で強固に握っている。この「外部AIの賢い統合と自社ブランド価値の維持」は、SDV(ソフトウェア定義車両)時代の自動車メーカーの理想的なあり方を示している。
引用元:Octane