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ヨンク大学とカルガリー大学の研究チームは、コーディングAIエージェントが引き起こすファイル不正削除や誤動作の実態について、オンライン掲示板Redditの投稿データを精査・分析した研究論文を公開した。報告された問題の多くはモデル自体の性能ではなく、ツールの設計やアクセス権限管理に起因していると結論付けている。
研究チームは2023年2月から2026年3月までの期間にRedditへ投稿された3801件のデータを抽出し、人間の手作業による検証を行ってコーディングAI関連のトラブル報告446件(コメント6000件以上)を抽出・分類した。

事例として、Cursor上で動くClaude Opus 4.6が本番DBを誤って削除した例や、GPT-5.6がサンドボックス外のフルアクセスモードでファイルを無断削除したケースが挙げられている。
本研究の重要な指摘は、「モデルの精度不足」と「ツール側の権限設計不足」を明確に区別した点にある。
開発者がAIエージェントに広範なアクセス権限を与えるほど自動化の効率は上がるが、安全なサンドボックス分離を怠ると破壊的なリスクが生じることが実証された。
自律型AIエージェントがPCや開発環境を直接操作する機会が増える中、プロンプト防衛だけでなく「ファイルシステムの分離」や「危険コマンドの実行前承認」などのアーキテクチャ面での安全設計が不可欠である。今後はエージェントツール開発元によるデフォルトのセキュリティ設定の強化が強く要求される。
引用元:GIGAZINE