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ソフトバンク(SoftBank Corp.)のシンガポール現地法人「SB Telecom Singapore」は、不動産ファンドSC Capital Partners傘下のデータセンター事業者「SC Zeus」およびスパコン専門コンサルタント「Robust HPC」との間で、東南アジアにおけるAIデータセンター施設の開設検討に関する基本的了解覚書(MoU)を締結しました。マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナムなどを対象に、「AIファクトリー」の展開を目指します。
今回の協業において、SB Telecom Singaporeは通信ネットワークおよびICTインフラの統合を担当し、SC Zeusが用地取得・施設設計・運用を、Robust HPCが機材調達やハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)設計を管轄します。
構築されるAIファクトリーでは、「GPU-as-a-Service」や「AI Token Factory」といった商用提供モデルを想定しており、以下の先進的インフラ技術の導入が検討されています。
この動向の背景には、ソフトバンク本体のAI事業の力強い成長があります。同社が発表した2026年度第1四半期決算(4〜6月期)によると、売上高は前年同期比9.4%増の1兆8,000億円に達し、第1四半期として過去最高を更新しました。純利益も3%増の1,501億円を記録しています。
決算会見にて宮川潤一社長(CEO)は、法人向けAIおよびクラウド関連売上高が前年比31%増と高伸長したことを明らかにし、「これまでのAI投資が本格的なマネタイズ(収益化)フェーズに入った」と語りました。また、米国内でのAIデータセンター事業「SB Neo」構想と並行し、アジア地域でのインフラ拡張も進める方針です。
| 財務指標(2026年4-6月期) | 実績値 | 前年同期比 | 主な要因 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1兆8,000億円 | +9.4% | AI/クラウド需要拡大、法人エンタープライズ好調 |
| 純利益 | 1,501億円 | +3.0% | 法人事業の営業利益が27.5%増(622億円)と貢献 |
| AI・クラウド関連売上 | — | +31.0% | 企業の生成AI活用・クラウド移行の加速 |
ソフトバンクによる東南アジアでのAIインフラ構築は、日本の大手IT・通信事業者がアジア全域のAIサプライチェーンの中心へと進出する重要なステップを意味します。
日本企業が東南アジア拠点へ進出する際、日系キャリアによる高信頼・低遅延なAIデータセンター基盤が存在することは、グローバルなAIエージェント運用やデータガバナンス構築において大きなアドバンテージとなります。国内で培ったAIインフラ構築ノウハウの海外展開が今後どこまで加速するか、業界内で高い関心が集まっています。
引用元:TelecomTV