AI関連の最新ニュースをピックアップ
Anthropicが、AIクラウド新興企業のVoltaと総額100億ドル(日本円で約1兆6000億円)規模の演算契約を締結したとみられる。事情に詳しい関係者の情報として海外メディアが報じたもので、AI開発競争の激化に伴う大規模インフラ確保の動きの一つだ。契約の裏側では、NVIDIAの次世代AIチップアーキテクチャが使われる計画になっている。
報道によれば、Anthropicは今回Voltaから大規模な演算能力の供給を受ける。契約期間は6年間で、データセンターの開発には暗号資産マイニング企業のBitdeerが協力し、ノルウェーに133メガワット規模の施設を建設する計画だという。
演算基盤にはNVIDIAの最新AIチップアーキテクチャ「Vera Rubin」を採用する。Voltaは2026年に資産運用大手Brookfieldのインフラ部門出身の元幹部2人が立ち上げたクラウド事業者で、高額なAIチップの購入費用を企業が負担しやすくする金融の仕組みを備えたネオクラウド(GPUなど演算資源に特化した新興クラウド事業者)の一つに位置づけられる。また、NVIDIAのGPUを活用するクラウド事業者向けプログラム「NVIDIA Cloud Partner(NVIDIAのGPUクラウド事業者向け連携プログラム)(NCP)」の一員でもある。
Anthropicは近年、コンピューティング能力の確保を積極化させており、SpaceXやAmazonとも新たな契約を結んでいるという。
今回の契約について、AnthropicやVoltaからの公式発表は確認できていない。報道はBloombergが8月4日に事情に詳しい匿名の関係者の情報として伝え、TechCrunchも追って報じたもので、いずれも匿名情報源に基づく内容だ。契約金額・期間・データセンター規模など具体的な数値も報道ベースであり、両社による正式な確認・発表は今のところない。契約の詳細条件(支払い方式や利用開始時期など)も明らかになっていない。
編集部注: AI開発企業が特定のクラウド事業者一社に依存せず、Volta・SpaceX・Amazonのように複数の供給元と個別契約を積み重ねる動きは、演算資源の確保を事業継続の最重要課題とみなしていることを示しているとみられる。Voltaのような「ネオクラウド」がBrookfieldのようなインフラ金融の出身者によって設立されている点も、AIインフラ投資が伝統的な資金調達の仕組みと結びついている証左といえる。NVIDIAのチップがこうした契約の演算基盤として繰り返し採用されている点は、AI企業間の契約競争がNVIDIAのエコシステム拡大に直結している構図を改めて示している。
引用元:news.mynavi.jp