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Meta(メタ)が、ターミナル上で動作するAIコーディングエージェント(指示に基づき自律的にコードを書き検証まで行うAIツール)「Muse Code(ミューズ・コード)」をmacOS/Linux向けにベータ公開した。新モデル「Muse Spark 1.2」を搭載し、大規模なコードベースを対象とした複雑なソフトウェア開発作業に対応する。ChatGPT CodexやClaude Codeと同じ土俵に、Metaも本格的に参入したことになる。
Muse CodeはMacの場合、次の1行コマンドでインストールできる。
curl -fsSL https://dev.meta.ai/install.sh | bash
ChatGPT CodexやClaude Codeと異なり、Muse Codeには現時点で専用のアプリ画面が用意されておらず、ターミナル上での操作が基本となる。Metaによれば、Muse Codeは変更内容の計画立案、コードの記述、作業内容の検証を行い、セッション中はずっと動き続けるバックグラウンドエージェント(ユーザーの操作なしにセッション中も処理を継続するAI)を複数調整できるという。作業内容はローカルのイベントログにモデル呼び出し・ツール使用・承認・編集内容として記録されるため、クラッシュ後も作業を再開できる。組み込みコマンドを使えば、計画の生成やその計画への「ストレステスト」、指定した目標に向けた作業の継続も可能だとしている。
Muse Codeを支える新モデル「Muse Spark 1.2」は、コード生成・デバッグ・コードベースの理解・長時間にわたる開発者向けワークフローの改善に重点を置いたアップデートと説明されている。このモデルはMuse Code経由に加えて、提供地域を拡大した「Meta Model API」からも利用できる。
今回の発表は単発ではなく、Metaが今年春から積み重ねてきたAI基盤の刷新の延長線上にある。9to5Macの記事で触れられている経緯を整理すると次のようになる。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 4月 | Llamaを置き換える形で最初の「Muse Spark」を発表 |
| 5月 | Muse SparkでMeta AIアプリの機能を拡張 |
| 7月 | 画像生成機能をMeta AIアプリ・WhatsApp・Instagramに展開 |
| 7月 | 「Muse Spark 1.1」を発表し、エージェント機能・マルチモーダル対応を強化。開発者向けの有料API提供も開始 |
| 8月 | 「Muse Spark 1.2」とターミナル型エージェント「Muse Code」を発表(今回) |
この流れを見ると、Metaはこの半年で主力モデルをLlamaからMuse Spark系列へ完全に切り替え、モデル単体の提供から開発者向けAPI・コーディングエージェントへと提供形態を広げてきたことが分かる。
今回参照した記事には、Muse Codeの利用料金や無償範囲、Windows対応の有無、日本語での案内提供時期についての言及はない。macOS/Linux向けの「ベータ」公開という位置づけのため、対応環境や機能は今後変わる可能性がある。
編集部注: 専用アプリを持たずターミナル操作に限定した設計は、既存のCLI型開発ツールに慣れたエンジニアには導入しやすい一方、GUIを前提とする開発者にとっては敷居になり得るとみられる。Metaが数ヶ月おきにモデルと提供形態を更新し続けている点からは、Llama体制からの転換を急いでいる姿勢がうかがえるが、コーディングエージェント市場では他社が先行しており、実際の開発者採用が進むかは今後の実績次第だろう。
引用元:9to5mac.com