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AIが作成したとされる未解決数学問題コラッツ予想(どのような初期値からも一定の計算ルールで必ず1に収束するという数学的予想)の反証(証明)が、定理証明支援言語Lean 4(数学の証明をコンピュータ上で厳密に検証・証明するオープンソースの形式検証言語)のカーネル内に存在していた潜在バグを意図せず突いた「偽の証明」であったことが確認されました。OpenAIの研究者が調査に協力し、システムの修正が行われました。
2026年8月3日、AIモデルによって出力されたコラッツ予想の反証コードがLean 4の検証を通過したとして話題を集めましたが、実際にはカーネルの型チェック漏れを利用した不正な証明オブジェクトであったことが判明しました。
調査にあたっては、OpenAIの研究者ダニエル・セルサム(Daniel Selsam)氏らがセキュリティ特化AIを用いてLean開発組織(Lean FRO)に協力し、カーネルの実装不備を特定・修正しました。
今回の事例は、「完璧な数学的検証者」とみなされていた形式検証システム自体にも穴が存在し得ることを示した点で大きな教訓となりました。
AIが高度な数学的発見を行う時代において、証明検証器(カーネル)の健全性は科学的発見の信頼性を左右します。今後はモデルの性能向上だけでなく、検証システムのセキュリティ監査がより重要視されるでしょう。
引用元:GIGAZINE