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2026年8月1日、NVIDIAは元OpenAI CTOのミラ・ムラティ(Mira Murati)氏が創設したAIスタートアップ「Thinking Machines Lab」に対する大規模な出資と、包括的な技術提携の締結を発表した。今回の提携により、Thinking Machines LabはNVIDIAの次世代ラック規格「Vera Rubin NVL72(NVIDIAの次世代AIラック規格)」を最優先で導入し、高度な思考モデルや自律型AIエージェントの開発に向けた計算資源を確保する。
Thinking Machines Labは、次世代の高度な思考モデルおよび自律型AIエージェントの開発を進める新興研究所である。同ラボが導入するVera Rubin NVL72は、88コアの独自Armプロセッサ「Vera CPU」とHBM4(広帯域メモリの第4世代規格)を採用した「Rubin GPU」を密結合させた最新システムである。
前世代のBlackwell(NVIDIAの前世代AIアクセラレータ構成)と比較し、Vera Rubinアーキテクチャは10倍以上の推論処理能力を提供する。NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは「Thinking Machines Labとの提携は、自律型AIエージェント時代の技術基盤を確たるものにする重要なステップだ」とコメントしており、ハードウェアと最先端モデル開発の密接な連携を強調した。
今回の発表における主力インフラであるVera Rubinシステムと、前世代Blackwellの主な相違点は以下の通りである。
| 項目 | Blackwell(前世代) | Vera Rubin NVL72(次世代) |
|---|---|---|
| CPU構成 | Grace CPU | 88コア 独自Armプロセッサ(Vera CPU) |
| メモリ規格 | HBM3e | HBM4 |
| 性能向上 | 基準値 | 推論処理能力 10倍以上 |
| 主な適用領域 | 大規模LLM学習・推論 | 自律型AIエージェント・高度思考モデル |
高度な推論能力を持つ自律型AIエージェントの開発では、モデルの学習だけでなくリアルタイムかつ複雑な多段階推論を処理するための計算資源が不可欠となる。前世代から推論能力を10倍以上に高めたVera Rubinアーキテクチャを最優先で確保したことは、Thinking Machines Labにとってモデル開発のスピードとスケール面で強力な優位性をもたらすとみられる。
トップ研究者が率いる新興ラボと半導体大手の主力を担うインフラ供給が直接結びつく構図は、今後のAIエージェント開発競争における基盤確保の重要性を物語っている。
引用元:ITmedia AI+