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Microsoft Azure(マイクロソフト)は、AIエージェントが背景で自律動作することを前提とした次世代コンピューティング構想「Project Solara」のリファレンスハードウェア規格、ならびに組み込みOSプラットフォーム「MDEP(Microsoft Device Ecosystem Platform)」の最新仕様を公開しました。医療や小売をはじめとする産業向けエージェント端末の設計基盤を大幅にアップデートします。
公式 Azure Blog の発表によると、Project Solara は従来の「アプリケーションを手動で開いて操作する」方式から、「ユーザーの目的を察知したAIエージェントがバックグラウンドで自律的にタスクを遂行する」ワークフロー主導型(Agent-First Computing)デバイスへの転換を目指す構想です。
OS基盤となる MDEP(Microsoft Device Ecosystem Platform)は、Android Open Source Project(AOSP)をベースに、マイクロソフトのエンタープライズセキュリティ機能、各種証明書管理、および Copilot 統合レイヤーを重ね合わせて構築されています。
今回、Qualcomm(クアルコム)と連携したウェアラブル・バッジ型端末、および MediaTek(メディアテック)と連携したデスクトップ・定置型端末のリファレンスデザインが医療・小売業界向けに提供開始されました。さらに、ローカルNPUと Azure クラウドが相互連携する「Chip-to-Cloud アーキテクチャ」により、プライバシー保護と超低遅延レスポンスの両立を図っています。
従来のモバイル・PC向けOSがユーザーによるGUI(グラフィカルインタフェース)操作を前提としていたのに対し、MDEP ではエージェントの自律行動とバックグラウンドタスク処理が基本動作となります。
現場作業者がハンズフリーで業務を完結できるバッジ型端末や医療用常駐端末などの実用化が進むことで、日本国内の医療現場や店舗オペレーションの深刻な人手不足に対する有力なソリューションとなることが期待されます。
各サードパーティハードウェアベンダーからの量産製品の具体的な発売時期や一般消費者向け端末への応用可能性については、本発表段階では未確認です。
Project Solara は、単なるソフトウェア開発にとどまらず、ハードウェアアーキテクチャからOS、クラウドインフラに至るまでを統合設計するマイクロソフトの統合的な強みを示しています。エージェント前提コンピューティングの普及は、次世代エッジAIデバイスの主導権争いをより加熱させる見込みです。