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東京大学 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の国際共同研究チームは、宇宙誕生直後に形成されたとされる「原始ブラックホール(インフレーション期に形成されたとされるコンパクト天体)」が白色矮星を貫通する現象について研究成果を発表しました。この貫通時に生じる潮汐相互作用による加熱が、特定条件下で熱核暴走を引き起こし、「Ia型超新星爆発」の引き金となる可能性が示されました。
研究チームは、超新星残骸や近傍の超新星、天の川銀河の恒星の化学組成と、新たな爆発シナリオを比較検討しました。その結果、ニッケルやマンガンなどの同位体の観測データと、原始ブラックホールを起源とする爆発モデルが良好に整合することが確認され、銀河の化学進化を説明する上でこのメカニズムが一定の役割を果たしていることが明らかになりました。
原始ブラックホールは、宇宙の質量の大半を占めるとされるダークマター(光などの電磁波では観測できない正体不明の物質)の有力な候補の一つです。今回の研究は、直接観測が極めて困難な原始ブラックホールの存在を示す間接的な証拠を提供するものであり、宇宙物理学における長年の謎の解明に向けた重要な一歩となります。
今後は、この特殊な超新星爆発が、観測されている超新星の全体的な出現率や突発的天体現象にどのような影響を及ぼしているかをさらに詳細に検証していく予定です。理論モデルと観測データの照合が進むことで、宇宙の進化史に対する新たな理解がもたらされると期待されます。
引用元:news.mynavi.jp