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ソフトバンクとOpenAIの共同出資会社であるSB OAI Japanは、日本政府が指定する重要インフラ事業者約3,000社を対象に、OpenAIのAIモデルを活用したセキュリティサービス「Patching as a Service(パッチ管理サービス)」の提供を開始します。
本サービスは、セキュリティ領域にチューニングされたOpenAIモデルを使用し、企業のソフトウェアやネットワークの脆弱性を継続的に監視・分析します。従来の静的なセキュリティスキャンツールとは異なり、AIエージェント(自律的に目標を推論・計画し、タスクを実行するAIシステム)が継続的なプロセスとして動作します。これにより、脆弱性の優先順位付けから最適な修正プログラム(パッチ)適用計画の作成、さらにはインシデント管理ツールへのチケット起票やスケジュール推奨までを自動で行います。
「Patching as a Service」という名称ですが、システムの脆弱性に対して自動的にパッチを適用して本番環境へデプロイするわけではありません。あくまでAIエージェントは「対策計画の提案と診断」を担当し、実際のパッチ適用作業は企業の人間によるセキュリティチームが実行します。これは、電力網や医療機関など、些細な不具合が重大なインシデントにつながる重要インフラの安全性を確保するための堅実な設計と言えます。
また、本サービスに関しては以下の点が未確定であり、今後の情報更新に留意する必要があります。
本サービスは、ソフトバンクのグループ企業が2025年後半にOpenAIと設立したSB OAI Japan GKを通じて提供されます。ソフトバンクは、導入支援や運用のための専門チームを初期の50名から約1,000名規模へと拡大する方針を示しています。日本のインフラ企業にはレガシーシステム(過去の古いIT資産)が数多く残っており、パッチの適用サイクルが遅れがちであるため、強力なAIサポートと現地の支援体制は、国内全体のセキュリティ水準を大きく引き上げる可能性があります。
今回のサービス展開は、OpenAIが社内で推進していたとされるセキュリティコード分析プロジェクト「Aardvark」のような自律的セキュリティ技術の、世界でも先駆的な商業化事例です。攻撃者側もAIを悪用して攻撃までの時間を極めて短縮している昨今において、守る側がAIを用いて脆弱性を先回りして特定する手法は必須のものとなりつつあります。
出典:RCR Wireless