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AIスタートアップのThinking Machinesは、画像・テキスト・音声をネイティブに入力できる、総パラメータ数975B(約1兆)規模のオープンMoE(混合専門家)マルチモーダルモデル「Inkling」をHugging Faceで公開しました。100万トークン(1M)という極めて長大なコンテキストウィンドウをサポートし、高性能なオープンモデル市場に新たな風を吹き込んでいます。
Inklingは、9,750億の総パラメータのうち、処理時には410億(41B)のアクティブパラメータのみを動かすことで、1兆パラメータ級の巨大でありながら高速な推論速度を実現するMoE(混合専門家モデル。複数の専門家ニューラルネットワークを内包し、入力に応じて必要な一部のネットワークのみを起動して効率的に処理を行うアーキテクチャ)構成を採用しています。
モデルが巨大であるため、通常のBF16フォーマットでの実行には「2TBのVRAM」必要となります。また、Blackwell世代のNVIDIA GPUでサポートされている4ビット精度「NVFP4」でも「600GBのVRAM」を必要とします。
Inklingのリリースは、これまでの商用クローズドモデル(GPT-5.6 SolやGemini 3.1 Pro等)に近い推論ベンチマーク性能を、オープンソースコミュニティの手にもたらす画期的なものです。特に1兆パラメータ規模でありながら、MTPによる高速化やUnslothの1bit化のような「実用性・軽量化」のソリューションが初日から揃っている点は極めて優秀です。開発者が独自のドメインデータでファインチューニングを行う際の強力なマルチモーダル基盤となるでしょう。
引用元:Hugging Face | ITmedia AI+
Welcome Inkling by Thinking Machines
We’re on a journey to advance and democratize artificial intelligence through open source and open science.
https://huggingface.co/blog/thinkingmachines-inkling
ITmedia AI+
Thinking Machines、初のAIモデル「Inkling」公開──オープンウェイトで「自分のものにできる」基盤モデル
ミラ・ムラティ氏率いるThinking Machines Labが、同社初のAIモデル「Inkling」を発表した。テキスト・画像・音声対応のMoE型オープンウェイトモデルで、Hugging Faceで全ウェイトを公開。「最強のモデルではない」とした上で、同社のファインチューニング基盤「Tinker」でのカスタマイズに適した基盤モデルと位置付ける。軽量版「Inkling-Small」のプレビューも公開した。
https://www.itmedia.co.jp/aiplus/article/2607/16/2000000197