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GitHub Copilot(GitHubが提供するAIコーディング支援ツール)に、.NET(Microsoftのオープンソース開発プラットフォーム)アプリケーションのアップグレード工程をリアルタイムで追跡・制御できる「Upgrade Canvas」が追加された。従来はチャット履歴やドキュメントを個別に確認する必要があった移行作業を、単一の画面で評価から実行まで一貫して可視化できるようになる。Microsoftが7月9日に公式ブログで発表し、InfoWorldが7月14日に報じた。

Microsoftの公式発表によると、GitHub Copilotのアップグレードエージェントはまず対象アプリケーションを包括的に評価し、以下の項目を自動で特定する。
評価完了後、エージェントは構造化されたアップグレード計画を生成し、実行可能な複数の実装タスクに分解する。今回導入されたUpgrade Canvasでは、この一連のワークフローがリアルタイムで画面上に反映され、各タスクの実行ステータス・ビルドエラー・最終結果を開発者が確認しながら途中で軌道修正できる。
Upgrade Canvas自体はGitHub Copilotアプリ上で提供されるが、アップグレード機能は以下の3つの開発環境にも統合されている。
| 環境 | 利用方法 |
|---|---|
| Visual Studio | ソリューションエクスプローラーでプロジェクトを右クリックし「Modernize」を選択 |
| VS Code | 専用拡張機能をインストールし、エージェントメニューから「Upgrade」を指定 |
| GitHub Copilot CLI | 専用プラグインをインストールし、ターミナルから直接実行 |
従来の.NETアップグレードでは、開発者が手動でフレームワークの差分を調査し、パッケージ互換性を確認し、コード変更を個別に適用する必要があった。今回のUpgrade Canvasは、AIエージェントの処理過程をブラックボックスにせず、人間がレビューしながら協調して進める「ヒューマン・イン・ザ・ループ」の仕組みを具現化した点が特徴といえる。
.NETアプリケーションの移行は、特に長期間保守されてきた企業システムでは、互換性調査だけでも大きなコストが発生する。Upgrade Canvasは評価・計画・実行の全工程を可視化するため、移行プロジェクトの進捗管理やリスク判断がしやすくなるとみられる。ただし、AIエージェントが生成する移行計画の正確性は対象アプリケーションの複雑さに依存するため、実運用での品質検証が今後の採用判断の鍵となる。