AI関連の最新ニュースをピックアップ
米グーグル社は、次期OS「Android 17」において、新しいオンデバイスAI(端末の内部だけで処理を完結させるAI)モデル「Gemini Nano v3」を活用し、音声入力時の不要な言い淀み(フィラー)や言い間違いをリアルタイムで自動検知して文脈に沿って清書する新機能「Rambler(ランブラー)」を発表した。しかし、本機能が属する「Gemini Intelligence」のハードウェア要求スペックが非常に高いため、古いモデルや一部の最新モデルでさえも利用できないとみられている。

Ramblerは、キーボードアプリ「Gboard」などと連携し、ユーザーが音声でメッセージを dictation(口述筆記)する際に活躍する。話し手が緊張したり興奮したりして「えーと」「あの」といったつなぎ言葉を入れたり、途中で言い直したりしても、AIがローカル環境で音声を処理し、元のニュアンスや文脈を保ったまま綺麗で読みやすいテキストへ修正する。
この機能が動作するには、Googleの最新のオンデバイスモデルである「Gemini Nano v3」をサポートするハードウェアが必要となる。具体的な要件として、12GB以上の物理メモリ(RAM)、対応チップセット、および複数年のOSアップデートサポートが求められるとみられている。
このハードウェア制限のため、2024年から2025年にかけて発売された「Pixel 9」シリーズや、サムスンの「Galaxy Z Fold 7」など、前世代の「Gemini Nano v2」を搭載する端末では動作しない可能性が高い。Ramblerが利用できるのは、2026年以降のチップセットを搭載する「Pixel 10」シリーズや「Galaxy S26」シリーズなど、一部の最新フラグシップ(最高級)機種に限定される見通しである。
Ramblerは音声入力を多用するユーザーにとって非常に強力な機能であるものの、その厳格なハードウェア制限は、ユーザーに対してスマートフォン端末のアップグレードを強く促す結果を招く。AI機能を全面的にアピールする次世代OSにおいて、端末の世代間におけるAI機能の格差(AIデバイド)がさらに顕著になる可能性があるとみられる。
引用元:Android Police