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GitHubは、同社の開発支援ツール「GitHub Copilot(ギットハブ・コパイロット)」および関連する開発プラットフォームにおいて、2026年7月上旬の多数のAI関連アップデートを発表した。OpenAIの最新モデルである「GPT-5.6 Sol/Terra/Luna」の搭載をはじめ、中国Moonshot AI(ムーンショットAI)の「Kimi K2.7」のサポート、開発環境Visual Studio Code(ビジュアル・スタジオ・コード:VS Code)向け「Copilot vision」の一般提供(GA)など、多様なモデル選択肢とエージェント機能の強化が推進されている。
OpenAIの新世代モデル「GPT-5.6」ファミリーに属する「Sol」「Terra」「Luna」の3モデルが、GitHub Copilotで利用可能となった。また、中国市場を中心に普及しているMoonshot AIの「Kimi K2.7」およびコーディング特化版「Kimi K2.7 Code」もCopilot BusinessおよびEnterpriseユーザー向けに提供が開始された。これにより、開発者は開発タスクの性質や地理的な要件に合わせて、背後の大規模言語モデル(LLM)をより柔軟に選択・切り替えできるようになる。
VS Code向けに、画面の表示内容を認識して対話できるマルチモーダル(画像やテキストなど複数の種類の情報を同時に処理する技術)支援機能「Copilot vision」が正式に一般提供(GA)された。これにより、ウェブアプリケーションのデザインや挙動についての指示が画面を見せながら行える。また、AIエージェントの処理の進捗をリアルタイムで確認できる「Copilot agent session streaming」のパブリックプレビューも開始され、対話型エージェントとの連携が視覚的かつ円滑に行えるよう強化されている。
今回の機能追加の一方で、多様なAIモデルのテスト環境である「GitHub Models」は2026年7月30日に完全廃止され、Gemini 2.5 ProやGemini 3 Flashなどの一部旧モデルも非推奨化のロードマップに入った。また、静的コード解析ツール(プログラムを実行せずにコードの間違いを検出するシステム)である「CodeQL 2.26.0」では、Kotlin 2.4.0のサポート開始に加え、悪意ある入力を用いてAIモデルを誤作動させる攻撃である「プロンプトインジェクション」の検知機能が新たに搭載された。これにより、AIコードアシスタントをより安全に運用するためのセキュリティ基盤が整えられている。
今回のアップデートは、単なるAIアシスタント機能の追加にとどまらず、GitHub Copilotが「マルチモデルかつマルチモーダル」に対応する統合開発環境へと本格的に進化したことを示すものである。開発者が多様なAIモデルから最適解を選択し、画像やデザインなどの視覚情報を取り込みながら開発を進められるようになった。この進展は、開発効率の向上だけでなく、AIを活用した開発全体のセキュリティと透明性を高めることにも寄与すると期待される。