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サウジアラビア政府の公共投資基金(PIF)傘下でグローバルなAIインフラを展開する「HUMAIN」と、エンタープライズおよびソブリンAIのリーディング企業「Cohere」は、次世代フロンティアAIモデル向けのインフラ構築に向けた戦略的提携を発表しました。この合意は、カナダ首相マーク・カーニー氏のサウジアラビア公式訪問中に締結されました。HUMAINはCohereに対して少なくとも50メガワット(MW)の専用AI計算容量を割り当て、中東地域を中心としたソブリンAIモデルの開発と導入を加速させます。
本提携により、Cohereは中東地域において最大級の専用AI計算環境を確保することになります。このインフラはフロンティアモデル(世界最高峰の技術を有する最先端AI)の研究開発、強化学習、推論最適化に最適化されており、2027年第4四半期までの稼働開始を目指しています。なお、今後の需要増加に応じて、5年以内にコンピュート規模を追加拡張できるオプションも含まれています。
両社は、高度なセキュリティを持つアラビア語対応の大型言語モデルや、特定の業界・行政部門向けにカスタマイズされたソブリン基盤モデル(国家や地域独自のデータ主権を考慮したAI)の共同開発を進めます。これにより、地域の顧客が法規制を遵守しつつ、最高精度のAIを活用できる環境を整えます。
インフラ提供と並行して、両社はサウジアラビアおよび近隣諸国の企業向けに生産性向上や知識管理、顧客対話を高度化するエンタープライズAIソリューションの普及に共同で取り組みます。
今回の提携は、Cohereにとって北米以外における初の本格的な国際AIコンピュート展開となります。AIの進化において高性能計算資源の確保が決定的な要素となる中、国家のデータ主権を保ちながら高度なAIモデルを活用したい中東市場のニーズと、グローバルなインフラ展開を進めたい両社の戦略が合致した格好です。