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カナダのアルバータ州政府の技術・イノベーション省は、AnthropicのAIツール「Claude」およびコマンドラインでのコーディング支援ツールである「Claude Code」を導入し、 provincial ministries 全体のセキュリティ点検を実施した。同省は、約3400件のコードリポジトリに含まれる合計4億6600万行のソースコードのセキュリティ解析を実施し、従来の手法であれば約6.5年を要する見込みだった膨大な検証作業を、わずか約20時間で完了した。
アルバータ州政府はセキュリティ脆弱性を検出するだけでなく、Claude Codeを用いて脆弱性の修正やテストコードの生成まで自動化した。さらに、約25年前にJavaで手作業で開発され、当時は開発に5ヶ月を要した補助金プログラム用ポータルサイトを、わずか数日規模でモダンな言語へと再構築することに成功した。修正作業はすべて、政府の開発担当者の承認を得てから適用されている。
同省は「Claude Agent SDK」を用いて、開発工程全体に自律的なAIエージェント群を導入した。外部攻撃者の視点で侵入経路を暴く「レッドチーム(攻撃側を模したセキュリティ検証チーム)」、国際セキュリティ基準に基づき防御を評価し改善計画を立てる「ブルーチーム(防御側を模したセキュリティ対策チーム)」などを配備。合計約95項目の安全基準で継続的に自動検証を行っている。さらに、行政職員向けに「Alberta AI Academy」を設立し、職員数千名や一般市民1万名以上に対し、AI利用技術の教育も行っている。
アルバータ州政府による今回の事例は、行政機関におけるレガシーコード刷新とサイバーセキュリティ確保の新たなモデルケースとなると見られる。同省は、維持費増加が課題となっている185件の旧式アプリケーションを16件の再利用可能なアプリケーションへ集約する計画も進めており、他の省庁や連邦政府など国内外の公共機関へも知見の横展開を図る方針である。