AI関連の最新ニュースをピックアップ
Googleは2026年7月8日、エージェントハーネス(AIエージェントの開発・動作環境)「Antigravity」のコマンドラインインターフェース(CLI)である「Antigravity CLI」のバージョン1.1.0をリリースしました。本アップデートでは、対話形式の編集確認モード「request-review」がデフォルトで導入されたほか、実行モードの切り替えが簡素化されるなど、開発者がターミナル(コマンド入力画面)から安全かつ効率的にAIエージェントの操作やコード生成を実行できる機能が大幅に強化されています。
本リリースにおける最大の特徴は、デフォルトの動作モードとして「request-review」モードが導入された点です。このモードでは、AIエージェントがファイル書き込み(write_to_file)などの操作を実行する直前に、一時的に動作を停止します。ターミナル上に変更箇所の差分(diff)を表示し、開発者が1行単位で確認、採用、または却下を選択できる対話形式の確認画面を提供します。新規ファイル作成時にも追加内容のプレビューが提示されるようになり、意図しないコードの書き換えを防ぐ安全対策が強化されました。
設定パネル(/settings)に「Agent Mode」オプションが追加され、起動時の引数(--mode)指定や設定ファイルの直接編集なしに実行モード(default、accept-edits、plan)を設定・保存できるようになりました。また、以前の /planning モードが /plan に統合され、/fast コマンドが廃止されるなど、モード切り替えが shift+tab キーを用いた循環選択方式(モードサイクル機能)へと整理されています。その他、特定の環境における起動失敗のバグ修正や、UI内の表示改善が多数施されています。
今回のバージョン1.1.0リリースにより、GoogleのAntigravity CLIは単なるコード生成ツールから、人間が詳細に制御・レビューできる協調型の開発環境へと進化しました。特に1行単位での差分確認機能は、AIが生成したコードの信頼性を開発者が直接保証することを容易にし、より実用性の高いエージェント開発を後押しするものと見られます。