AI関連の最新ニュースをピックアップ
中国の商務省をはじめとする当局が、アリババ(Alibaba)やバイトダンス(ByteDance)、スタートアップのZ.aiなどの国内主要テック企業と会合を開き、最先端の人工知能(AI)モデルに対する海外からのアクセスを制限する法規制の検討に入ったことが明らかになりました。この動きは、中国が自国の高度なAI技術を戦略的な国家資産とみなし、技術流出を防ぐための管理強化を目的としていると報じられています。
報道によると、中国当局はAIモデルの性能や機密性に応じて3段階の規制案を議論しています。一般的な基盤モデル(汎用的なAIの基礎となる大規模モデル)については簡易的な届出制とする一方、高度なシステムには義務的な安全審査を課し、最も機密性の高いフロンティアモデル(最先端の超高性能モデル)については一般公開の禁止や国内利用のみへの限定を検討しているとされます。
今回の協議では、AI技術の海外流出や盗難を国家安全保障上の犯罪として扱う方針や、国内のAIスタートアップに対する海外からの投資や資金調達を制限する案も浮上しています。これまで中国のAI開発企業は、モデルのパラメーター情報を一部公開する「オープンウェイト」形式で世界向けに技術を提供し、米国のAIシステムに対抗してシェアを拡大してきましたが、この方針が大きく転換される可能性があります。
中国政府による最先端AIモデルの輸出・アクセス制限が実現すれば、グローバルなAI開発の勢力図や、中国製オープンモデルを利用する海外の企業や研究者に大きな影響を与える見通しです。米国による対中半導体輸出規制に対抗する形で、中国側もAI技術そのものの囲い込みを強化する姿勢が鮮明になっており、米中間の技術デカップリング(分断)がさらに進行すると見られます。
引用元:mint