AI関連の最新ニュースをピックアップ

米Microsoft(マイクロソフト)は、サウジアラビアにおける事業統括組織「Microsoft Arabia(マイクロソフト・アラビア)」のプレジデント(社長)に、同社で14年の実績を持つアイマン・アルガムディ(Ayman AlGhamdi)氏を任命したと公式発表しました(2026年7月5日付)。サウジアラビアが国家改革「Vision 2030」に向けたデジタル改革を急ぎ、AI(人工知能)の国家的な導入を進める中、同国政府および企業とのAI分野の連携強化を率いることになります。
アルガムディ氏は、Microsoftにおいて14年間にわたり要職を歴任してきました。直近ではサウジアラビア現地法人のパブリックセクター(公共部門)担当副社長を務め、政府機関や各種国家機関と連携してAIを活用した業務効率化やクラウドサービスの導入、および市民向けデジタルサービスの強化を指揮した人物です。中東・アフリカ地域のプレジデントであるナイム・ヤズベック(Naim Yazbeck)氏は、「サウジアラビアのAI開発が野心から実行の段階に移る決定的な局面において、彼の深い知見が不可欠だ」と述べています。
Microsoftはサウジアラビアでの事業において20年以上の歴史を持っており、同国内に新たな自社データセンター(クラウドリージョン)を開設する準備を現在進めています。また、2030年までに同国で計300万人にAIスキルを習得させる研修プログラムの提供を約束するなど、長期的な投資を実施しています。アルガムディ氏は「サウジアラビアにとって2026年は『AIの年』であり、顧客やパートナーと連携して信頼性の高いAIを広く普及させる」と抱負を語っています。
今回の人事は、巨大なインフラ開発とAIによる産業多角化を目指すサウジアラビアに対し、Microsoftがこれまで以上にローカライズされた経営体制で密着していく姿勢を示しています。今後設立される現地の新クラウドリージョンを軸に、サウジ国内の医療・航空・製造・エネルギー等の基幹産業でのAI浸透が大きく加速すると見込まれます。
引用元:Source EMEA