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フランスの自動車大手ルノー(Renault)は、Googleのサービスが統合された同社の車載マルチメディアシステム「openR link」において、GoogleのAIアシスタント「Gemini」の順次展開を開始した。2026年6月15日より、すでに市場に出回っている対応車種向けに、無線通信を経由したOTA(Over-the-Air:インターネット経由のソフトウェア更新)アップデートとして無料配信が開始されている。ユーザーは従来のGoogle Assistantからのアップグレードをオプトイン(本人の同意による機能の選択)形式で利用できる。
今回のGeminiの導入により、従来の音声コマンドと比べて車内での対話体験が大きく向上する。ユーザーは特定の決まったフレーズを覚える必要がなく、「少し寒いから暖房を強めて」といった日常の自然な話し言葉で、エアコンの調整、ナビゲーションの設定、ラジオや各種車両設定の操作を指示できるようになる。また、スマートフォンを接続するAndroid AutoによるGemini利用とは異なり、車載システム自体に深く統合されているため、EV(電気自動車)のバッテリー残量や航続距離などのリアルタイムの車両データを踏まえたルート案内やエアコン調整が可能である。
この車載Geminiは、日本語や英語、フランス語、ドイツ語など全13言語に対応してスタートする。また、今後のソフトウェアアップデートにより、より人間らしいスムーズな対話が行える「Gemini Live」機能の搭載も予定されている。Gemini Liveでは、アシスタントの回答の途中で割り込んで質問し直すことが可能なほか、ウェイクワード(「Hey Google」などの呼びかけ言葉)をその都度繰り返さなくても複数の指示を連続で与えたり、対話の途中で話す言語を切り替えることにも対応する。
自動車業界では車載システムへの生成AI(人工知能)の統合トレンドが加速しており、ルノーはGoogleとの長期的な提携のもとでその先端を行く。車内でのハンズフリー(手で触れずに操作する)操作がさらに高度化することで、ドライバーの視線や注意力を路面に集中させやすくなり、安全性の向上と運転時の快適性の向上の両面が期待される。
引用元:electrive.com