AI関連の最新ニュースをピックアップ
ユーザーがChatGPTやGeminiなどのAIアシスタントに質問した際、自社ブランドが回答にどのように表示され、どのWebサイトが引用されているかを追跡・可視化できる無料のオープンソースツール「Elmo」が公開されました。AIの回答結果で自社の露出を高めるAI向けのサイト最適化であるAEO(回答エンジン最適化:AIの回答で自社ブランドが引用されやすくする対策)の有効なツールとして注目されます。各種AIサービスの回答を記録し、自社の存在感を示す指標の追跡や、競合の出現状況、引用元の統計などをダッシュボードで確認できます。
Elmoは、ChatGPTやGoogle AI Overviews、Perplexity、Gemini、Copilot、Grokなどの主要なAIサービスに対応しています。あらかじめ登録したプロンプトをAIに送信して得られた回答データを元に、自社ブランドの表示度合いを示す「AI Visibility」や、競合ブランドと露出比率を比較した「Share of Voice」をグラフで視覚的に追跡できます。
プロンプトに対してAIがどのような検索を行ったかを分析する「Query Fan-Out」機能を備え、AIが使う検索語句の統計からサイトに含めるべき単語の優先順位がわかります。また、AIが引用した情報源の統計を確認できる「Citations」機能では、引用元サイトが記事系、競合、ソーシャル、GitHubなどの開発者系といったカテゴリに分類されます。これらのデータを元に、AIに引用される機会を増やすための具体的な改善提案を行う「Opportunities」機能も提供されます。
同様のAEO対策ツールであるProfoundやPeec AIなどの商用サービスを利用する場合、最低でも月100ドル弱(約1万6000円)のランニングコストが必要ですが、Elmoはオープンソースで提供されているため、外部APIやサーバー費用のみで運用できます。構築はWindows 11などのDocker DesktopとNode.js環境でCLIツールを用いて初期化コマンド(elmo init)を実行するセットアップウィザード形式で、簡単にセルフホストサーバー(デモサイトも公開中)を起動できます。
AIによる検索要約が一般化する中、従来の検索順位対策だけではWebサイトへのアクセス流入維持が難しくなってきています。Elmoの登場は、AIの回答ロジックに合わせたサイト構築(AEO対策)をデータに基づいて実行するための強力な手段となります。