AI関連の最新ニュースをピックアップ
NVIDIAは、ドイツのハンブルクで開催された「ISC High Performance 2026」において、ヨーロッパ全域の23カ国で同社のインフラを活用した35の新しいAI HPCスーパーコンピューターが開発されていることを発表しました。これにより、学術研究機関や企業の研究者が、気候科学、ヘルスケア、クリーンエネルギーによる脱炭素化、量子コンピューティングなどの重要分野で、AIと科学計算を融合した次世代システムを活用できるようになります。
ヨーロッパで構築されているAI計算施設の90%以上がNVIDIAのアーキテクチャを採用しており、昨年以降で合計800 AIエクサフロップスの計算能力が展開、または導入が決定されています。今回の拡充には、「NVIDIA Blackwell」および「NVIDIA Hopper」プラットフォームが用いられます。バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター初のAI専用施設である「EuroHPC AI Factory」は、最新の「NVIDIA GB300 NVL72」システムなどを接続してMareNostrum5を拡張予定です。
今回のAIインフラは、量子プロセッサを統合する量子GPUハイブリッドスーパーコンピューティングの研究にも充てられます。すでにCINECAやバルセロナなどの研究機関が、NVIDIAのソフトウェアプラットフォーム「CUDA-Q」を活用してハイブリッドアプリの開発を開始しています。また、3D共同制作プラットフォーム「Omniverse」を活用し、低炭素ガスタービンバーナーの設計シミュレーションを最大77%高速化する共同研究も進められています。
NVIDIAによる35件の新しいAIスーパーコンピューター構築プロジェクトは、ヨーロッパにおける過去最大級の計算資源拡充を示しています。アクセラレーテッド・コンピューティングが不可欠である中、この膨大なGPU計算資源の配備によって、気候変動対策やバイオ・材料開発分野での研究開発速度が飛躍的に高まることが期待されます。