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アリババグループ(Alibaba Group Holding)の半導体設計部門である「T-Head(平頭哥)」が、登録資本金を従来の3億元から10億元(約1億4,800万ドル)へと3倍以上に増資したことが明らかになりました。この増資は、急速に拡大する人工知能(AI)市場と中国国内における半導体自給自足の動きを背景に、アリババが独自のAIハードウェアやチップ開発への投資を大幅に強化していることを示しています。
アリババは、T-Headが開発するカスタムチップ、アリババクラウドのデータセンター運用、および独自開発の「Qwen」基盤モデルを垂直統合した、フルスタックなAIインフラの構築に注力しています。また、中国国内で半導体開発への投資熱が高まる中、アリババはT-Headを別会社としてスピンオフし、将来的に新規株式公開(IPO)を目指す計画であることも報じられています。
T-Headが開発したAI学習・推論向けASIC「Zhenwu 810E」は、NVIDIAの中国向けモデルである「H20」と同等の性能を持つとされています。さらに、複雑な自律型AIエージェントの処理に特化した「Zhenwu M890」AIアクセラレータを発表し、従来比3倍のパフォーマンスを達成したと主張しています。
T-Headへの大規模な資本注入は、アリババがAIエコシステムにおけるハードウェア自給の重要性を極めて高く評価していることの現れです。米国による高性能半導体の対中輸出規制が厳格化する中、国産高性能AIアクセラレータを安定して確保することは、同社のクラウドサービスや大規模言語モデル開発の継続において死活問題となっています。