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現代自動車グループが、アメリカの高機能ロボット開発企業ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)の株式9.65%を、ソフトバンクグループから3億2,500万ドル(約525億円)で取得し、同社を完全子会社化する方針であることが報じられました。ソフトバンクはボストン・ダイナミクスの株式をすべて売却し、同プロジェクトから完全に退きます。
ボストン・ダイナミクスは2020年12月に現代自動車グループが経営権を取得することに合意し、2021年6月に約80%の株式取得取引を完了。残りの約20%をソフトバンクが保有し続けていました。
2021年の合意当時、取引から4年以内にボストン・ダイナミクスが新規上場できなかった場合、ソフトバンクは残存株式を売却できる契約となっていました。今回、上場手続きが進まない中でこの売却オプションの権利期限が近づいたため、ソフトバンクが売却を申し入れた形となります。
3億2,500万ドルという価格は、ボストン・ダイナミクス全体の評価額を約33億7,000万ドルと算出していますが、AIやロボティクス(フィジカルAI)分野の急速な発展に伴い、現在の企業価値は一部で200億ドル以上とも言われており、初期の契約に基づいた比較的割安な価格での取引であるとみられています。
今回の売却は、ソフトバンクグループがAIおよび関連半導体インフラへの投資に資本を集中させる戦略の一環であり、ロボティクス分野への出資の再整理と位置づけられます。一方、現代自動車グループにとっては、製造業におけるスマート工場の自動化、フィジカルAIによる次世代ヒューマノイド開発に向け、完全なガバナンスと意思決定の統一が可能となります。