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AI推論(Inference)のインフラを提供するスタートアップ企業「Baseten」が、最大130億ドルの評価額で約15億ドルの資金調達ラウンドを進めていることが報じられました。Basetenはわずか5ヶ月前の2026年1月に評価額50億ドルで資金調達を行ったばかりであり、今回の調達により企業価値は約2.6倍に跳ね上がることになります。
Basetenの成長速度は目を見張るものがあります。2025年末時点で約2億ドルだった年換算売上高(ARR)は、2026年第1四半期末までに約6億ドルへと3倍に急増しました。この売上増に裏打ちされる形で、2026年1月のシリーズEでの評価額50億ドルから、わずか5ヶ月で130億ドルへと急激な企業価値の向上を実現しています。
AIアプリケーションの普及に伴い、モデルを実際に動かす「推論」の実行コストが企業の経営を圧迫するようになっています。BasetenはオープンソースのAIモデルをクラウドインフラ上で最適にデプロイし、実行コストを下げるインフラを提供。AIコーディングツールの「Cursor」などの顧客は、Basetenを利用して独自のオープンソースモデルを運用することで、プロプライエタリなクローズドAPIを利用する場合と比較して最大30%のコスト削減を達成していると報じられています。
Basetenの急成長と巨額の資金調達は、AIスタートアップにおけるビジネスの主戦場が「モデルの訓練」から「最適かつ低コストなモデルの運用(推論)」へと移行していることを示しています。特に、最適化された推論インフラで動作するオープンソースモデルが、高価なクローズドAPIに対する強力な対抗馬となり得る経済的合理性(最大30%のコスト削減)を実証したことが、投資家からの強力な支持につながっています。