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民間宇宙開発最大手のSpaceXは、AI搭載型コードエディタ「Cursor」を開発するスタートアップ企業Anysphere(通称Cursor)を、600億ドル(約9兆円)の全株式交換方式で買収することに合意したと発表しました。この買収劇は2026年第3四半期までに完了する予定です。2022年にマサチューセッツ工科大学(MIT)の同窓生4人によって設立されたCursorは、本買収により若き4人の共同創業者がそれぞれ27億ドルの純資産を保有するビリオネアへと駆け上がることになります。
SpaceXとCursorは、2026年4月に「600億ドルでの買収権利」に関する仮契約を締結していました。この契約には、買収不成立時の違約金として15億ドルの支払い、および85億ドル相当の計算リソースの提供が盛り込まれていました。SpaceXは2026年2月にイーロン・マスク氏率いるxAIを買収しており、研究者の流出に伴う技術力向上が課題となっていました。今回の買収により、両社の技術とSpaceXの巨大スーパーコンピュータ「Colossus」のパワーが統合されます。
Cursorは、エンジニア向けの強力なAI補完ツールとしてデファクトスタンダードの地位を確立してきました。競合であるAnthropicが「Claude Code」をリリースしたことで激しい「戦時モード」へ突入したと報じられていましたが、バックグラウンドで複雑なプログラミングタスクを数時間実行する「Cloud Agents」などの新機能が功を奏し、2026年6月初頭には年換算売上高(ARR)が40億ドルを突破するなど驚異的な成長を遂げていました。
今回の買収により、SpaceXおよびxAIのGrokエコシステムにCursorの高度なエージェント技術が完全に統合され、独自の新規AIモデルのトレーニングが本格化します。Andreessen HorowitzやThriveといった初期投資家も巨額のリターンを手にする中、AI開発ツール分野における覇権争いは、超大型プラットフォームと独自のインフラ(Colossus)を抱える巨頭連合の形成により、次の次元へと突入しました。