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Alibabaグループの金融関連企業であるAnt Group(アント・グループ)が、10億人以上のユーザーを抱える決済・生活アプリ「Alipay(アリペイ)」のユーザーインターフェースを、AIエージェントを中心に据えた形式へと大規模に刷新する準備を進めていることが明らかになりました。
Ant Groupが現在テストしているAIアシスタントの名称は、中国語で「Ah Bao(阿宝、ア・バオ)」と呼ばれます。ユーザーは「Ah Bao」に対し、文字入力または音声入力を行うことで、Alipayアプリと統合されている様々なミニアプリの操作を代行させることができます。具体的には、タクシーや配車の予約、フードデリバリーの注文と決済、さらには投資信託などの金融商品の購入代行といった資産管理タスクが対象となっています。
今回のAlipayのアップデートは、近年のグローバルなAIトレンドである「AIエージェント」の実用化に沿ったものです。中国ではAlipayやWeChatといった「スーパーアプリ」が公共料金の支払い、旅行予約、エンターテインメントなどあらゆる生活側面に深く根付いており、ユーザーの受容性も高いため、AIが日常業務の代行者となる下地がすでに整っています。
Ant GroupによるAlipayのAIエージェント化は、人々と生活インフラサービスとの関わり方を大きく変える可能性があります。これまではユーザー自身がミニアプリを探し、画面操作を繰り返してサービスを利用していましたが、今後は会話のみで完了することになります。これはAI技術が単なる情報生成のツールにとどまらず、実際のトランザクション(決済を伴う商取引)を実行する実用フェーズへ到達したことを示しています。