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NVIDIAは、グローバルAIデータセンター市場および地域のパートナーシップを拡大するための二つの大きな動きを発表しました。一つは、オーストラリアのAIスタートアップであるSharon AIとの間で結ばれた、6年間にわたる複数年のクラウドインフラストラクチャ提携です。最新の「Grace Blackwell GB300」GPU 40,000基を配備し、利用に応じた収益分配(レベニューシェアリング)モデルで運用を開始します。もう一つは、米国の対中輸出規制をクリアし、中国市場向けに設計された新しいAIデータセンターCPU「Vera」の投入です。
豪Sharon AIとの協業は、AIインフラの需要が米国ハイパースケーラー以外の地域へも急拡大していることを証明しています。本協業では、NVIDIAのデータセンター仕様に準拠したデータセンターへ4万基の「Grace Blackwell GB300」を導入。従来のハードウェア一括買い取りとは異なり、長期的な利用に基づくレベニューシェアでインフラを提供する形を採ることで、スタートアップや研究機関などが高価な最先端のコンピュート資源にアクセスしやすくなるビジネスモデルを提示しています。
地政学的な対立による輸出制限を受ける中、NVIDIAは新しいアプローチとしてCPU分野でのアピールを中国市場で行っています。新設計のデータセンター向けCPU「Vera」は、既存の輸出規制規則の範囲内で中国のクラウド事業者が使用できるよう最適化されており、GPU供給が制限される中での中国国内のデータセンター構築やクラウド展開を支える新たな収益源としての役割を期待されています。
今回の発表は、NVIDIAが製品の販売先を地域的にも製品レイヤー的にも多角化させようとしている意思を示しています。特にSharon AIとの取り組みのような利用量に応じた収益モデルの成否、および中国市場でのVera CPUの採用ペースは、今後の同社のデータセンター部門の収益安定性に大きな影響を及ぼします。GPU市場の独占的なリーダーとしてのみならず、CPUの供給までを統合したフルスタックインフラベンダーとしてNVIDIAがどこまで存在感を高められるかが注視されています。