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ブラジル・リオデジャネイロ市の市営IT企業であるIplanRIOが、Alibabaの「Qwen3.5-397B-A17B」をベースにした大規模なオープンウェイトMixture-of-Experts(MoE)モデル「Rio 3.5 Open 397B」をHugging Face上に公開しました。MITライセンスを適用したこのモデルは、総パラメータ数約3970億、マルチモーダル対応に加え、推論時思考プロセスを効率化する技術を採用し注目を集めています。
通常、フロンティア級の大規模言語モデルは大手テクノロジー企業や専門のAI研究所によって公開されます。しかし、今回の開発元であるIplanRIOは、リオデジャネイロ市の情報通信技術資源の管理を担う市営企業です。このような公共セクターが主導し、Qwenをベースにしてフロンティア級のオープンウェイトモデルを再学習し、MITライセンスで公開したという点は、AIの主権や公共セクターへの普及という文脈において極めて異例な事例です。
本モデルの特徴の1つは、推論フレームワーク「SwiReasoning」の導入です。これは、自然言語として中間推論プロセスを出力する明示的推論と、ネットワーク内の連続的なベクトル空間で高速に思考を処理する潜在的推論を、出力トークンのエントロピーに基づいて動的に切り替える仕組みです。このハイブリッドアプローチにより、推論の精度を維持しながらトークン効率を向上させたとされています。
「Rio 3.5 Open 397B」は、最大100万トークンのコンテキストウィンドウを有し、多くの主要な数学やコーディングのベンチマークにおいてベースとなったQwenモデルを上回るパフォーマンスを自負しています。高品質なオープンMoEモデルの再学習成果物が広く公開されたことは、今後のエージェント開発や企業におけるプライベートなLLM活用において、商用のクローズドAPIモデルに代わる非常に魅力的な選択肢の1つになる可能性を秘めています。