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Metaは、米国とカナダの家電量販大手「Best Buy(ベスト・バイ)」の店舗内に、50店舗以上のインショップ型体験スペース「Meta Lab」を順次開設することを発表した。この体験スペースは約900平方フィート(約84平方メートル)の規模を持ち、利用者はMetaのAIグラス(カメラやAIアシスタントを搭載した眼鏡型デバイス)や、VR(仮想現実。ゴーグル型の機器を装着して仮想空間を体験する技術)ヘッドセットを直接試用できる。画面を見るだけでは理解しにくいウェアラブルデバイスの使い心地を実店舗で体験してもらうことで、一般層への普及を目指す。
新設されるMeta Labには、対話型デモ機、スマートミラー、パーソナライズされたフィッティングブースが設置される。さらに、専門知識を持った専任販売員が常駐し、操作手順や機能を詳しく解説する。これは、スマートフォンなどの画面を見るだけで理解できるデバイスとは異なり、顔に装着するAIウェアラブルデバイスは実際に体験し、カメラ位置やフィット感、音声操作を実感することが購買に不可欠であるという判断によるものだ。
CNBCが伝えた報道によると、MetaのAIグラスの販売台数は、2023年と2024年の累計で200万台であったのに対し、2025年単年で700万台に達し、急増している。スマートグラスが従来の単なるカメラ搭載ガジェットから、AIアシスタントのインターフェースへとリブランディングされたことが、消費者の関心を集める要因となっているとみられる。
スマートグラスを顔に装着して生活することは、実用性だけでなく社会的な受容性も求められる。Metaは実店舗でのデモに加え、多くの著名人やインフルエンサーにAIグラスを着用してもらうプロモーションを並行して進めており、デバイスの利用が「普通で魅力的、かつ社会的に受け入れられる行動」であるという認識を広めようとしている。
Meta Labの展開は、単に現行のAIグラスを販売するだけでなく、将来の本格的なAR(拡張現実。現実世界にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術)グラスの普及に向けた重要な消費者教育としての意味を持つとみられる。日常的にメガネ型デバイスを装着し、音声アシスタントと対話する習慣を定着させることができれば、Metaは次世代のコンピューティングインターフェースにおいて競合他社に対してリードを築くことができるという見方もある。