AI関連の最新ニュースをピックアップ
2026年6月9日、Anthropicは同社最上位の「Mythos」クラスの推論能力を持つ新AIモデル「Claude Fable 5」を一般公開しました。これまで悪用リスクから公開が制限されていた強力な能力を、新開発の安全機構(自動フォールバック)を搭載することで、有料プランやAPIから安全に利用できるようにしたモデルです。コーディングベンチマークであるSWE-bench Proで80.3%を記録するなど、従来のOpus 4.8を大幅に上回る性能が注目を集めています。
Claude Fable 5は、テキストと画像のマルチモーダル入力、100万トークンのコンテキストウィンドウ、最大12.8万トークンの出力に対応し、思考プロセスを自動調整する「アダプティブ思考(適応的思考)」が常時有効になっています。 同じ基盤モデルを共有する限定公開版「Claude Mythos 5」との違いは、安全ガードレールの有無のみです。
Claude Fable 5では、サイバーセキュリティ、生物・化学、モデル蒸留の3領域においてリスクがあると判定された場合に、自動的に前世代の「Claude Opus 4.8」に切り替わる「フォールバック機構」を採用しています。通常の利用においてフォールバックが発生する割合は5%未満と報告されています。 料金は入力10ドル/出力50ドル(100万トークンあたり)とOpus 4.8の2倍ですが、2026年6月22日までは有料プラン(Pro、Max、Team、Enterprise)で追加料金なしで利用できます。また、セキュリティ検証用として30日間のデータ保持が必須となっており、ZDR(ゼロデータリテンション)には対応していません。
Claude Fable 5は、大規模なコード移行や複雑な自律エージェントタスクをこなすための「重いタスク専用機」として極めて高い実力を備えています。一方で、Opus 4.8の2倍の料金やZDR非対応といった制約があるため、日常的なタスクと使い分けることが最適な運用方針となります。