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knewit(ニューイット)は2026年6月4日、物流やサプライチェーン(原料調達から消費までの供給網)のデリバリー業務(受注から配送までの手配)に特化した自律型AIエージェントサービス「ニューイットエージェント」の提供を開始した。本サービスは、AIが受注処理や納期調整などの業務計画を自律的に設計し、ユーザーが承認するだけで実務を実行する。AIだけで完結しない電話対応や紙の処理は同社のBPO(業務プロセスの外部委託)チームが代行し、業務の自動化を支援する。
ニューイットエージェントは、個別設計されるカスタムAIエージェント、SaaS(インターネット経由のソフトウェア)とのデータ連携、そしてBPOによる人手補完の3層で構成される。これにより、AIがシステムを操作してデータ転記や状況更新を自動化しつつ、電話やチャット、FAXといったアナログ処理を人間の担当者がカバーする仕組みを実現した。
サプライチェーンの現場では、複数のITツールが導入されているものの、依然として多くの手作業やアナログ業務が残されている。これが業務のつながりを分断し、全体の効率化を阻む要因となっていた。同サービスは、デジタル処理と実社会での人手による対応を組み合わせることで、この課題の解決を目指している。
物流業界では、人手不足の深刻化や法規制に伴う「2024年問題」などの影響を受け、業務プロセスの見直しが急務となっている。ニューイットエージェントのような承認だけで実務が進む仕組みは、現場の手間を大幅に削減し、より付加価値の高い業務へ人員をシフトさせる効果が期待される。アナログな慣行が残りやすい伝統的産業において、BPOを組み合わせた実行型のAI活用が新たなDX(デジタル技術による業務変革)の推進モデルとして定着するか注目される。