AI関連の最新ニュースをピックアップ
デジタル市場分析ツールを提供するSimilarweb(シミラーウェブ)と対話型AI検索エンジンを展開するPerplexity(パープレキシティ)は, 2026年6月3日、両社の提携を拡大し、Similarwebのデジタル市場データをPerplexityのAI環境に直接統合することを発表しました。これにより、ユーザーはPerplexityの画面から離れることなく、信頼性の高い市場データや競合インテリジェンスへ直接アクセスできるようになります。特に、複数のAIエージェント(自律的にタスクを実行するAIシステム)が連携して複雑な調査を行う最新機能「Perplexity Computer」において、Similarwebのデータをネイティブに活用した市場分析やリサーチの自動化が可能となります。
Perplexityの「Computer」機能は、ファイルやツール、Webを横断して自律的なワークフローを実行するエージェントオーケストレーターです。Similarwebは、AIと外部データソースを安全に接続するオープン規格である「MCP(Model Context Protocol)」に対応した公式コネクタを提供します。これにより、競合他社のWebサイトやモバイルアプリの市場シェア調査、消費者トレンドの分析などをAIエージェントに自律的に実行させ、レポートを自動作成することが可能になります。
Similarwebのチーフプロダクトオフィサー(CPO)であるBenjamin Seror氏は、「AIツールはその背後にあるデータの品質によってのみ真価を発揮する」と指摘しています。従来のSaaS(クラウド経由で提供されるソフトウェア)からAI環境への移行が進む中、出力される洞察の信頼性を高めるために、Similarwebの高品質なデータをAIに直接提供する意義を強調しました。これは同社が推進する、業務プロセスのあらゆる場所にデータを組み込む「Similarweb. Everywhere you work.」構想の一環です。
AIエージェントやコパイロットが日常業務を代替していく中で、本提携は企業のデータ活用を効率化し、迅速な意思決定を支援するものと見られます。Perplexityのチーフビジネスオフィサー(CBO)であるDmitry Shevelenko氏は、信頼できる市場インサイトを日常のAIワークフローでシームレスに利用できる環境が、分析作業の時間を劇的に削減すると述べています。今後は、MCP規格に準拠した高品質なデータソースとAIの接続が容易になることで、データ精度の高いAIエージェントの開発や、実行レベルでのAI連携競争がさらに加速すると予想されます。