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人工知能(AI)スタートアップの米Anthropic(アンソロピック)は、米国証券取引委員会(SEC)に対し、普通株式の新規公開(IPO)に向けた「Form S-1(新規公開に関する登録届出書)」の登録申請書ドラフトを機密裏に提出しました。これにより、同社はSECの審査完了後に株式公開を行う選択肢を得ることになります。実際の新規公開の時期や規模、価格帯などは、今後の市場環境やその他の要因に依存し、現時点では未定となっています。
今回のドラフト提出は、1933年米国証券法(Securities Act of 1933)のルール135に基づき公表されたものです。機密段階で申請手続きを進めることで、競合に詳細な財務情報を伏せたままSECとの事前協議を行うことができます。本件は証券の販売や購入の勧誘を目的としたものではなく、売出株式数や想定価格などは決定されていません。
報道によると、Anthropicは2026年5月にSequoia CapitalやAltimeter Capitalなどの主要投資家から総額650億ドル(約10兆4000億円)の資金調達を完了し、企業価値評価額は約9,650億ドル(約154兆円)に達したとされています。年間収益の実行レート(年間換算売上)は470億ドルを超え、2025年末時点の90億ドルから急速な拡大を遂げています。
同社は元OpenAIの幹部であるダリオ・アモデイ(Dario Amodei)氏らが2021年に設立した企業で、対話型AI「Claude(クロード)」やAIコーディングツール「Claude Code」の開発で知られます。同時期には、イーロン・マスク氏率いる宇宙企業SpaceX(スペースX)も大型IPOを準備中と報じられており、OpenAIも含めた巨大テクノロジー・AI企業の相次ぐ上場(IPO)が市場に与える流動性やインデックス構成への影響について、専門家の間でも議論が交わされています。
AI業界のトップランナーの一角であるAnthropicがIPOに向けた具体的な手続きに入ったことは、最先端AIのインフラ投資競争が新たな金融段階に入ったことを示しています。上場が実現すればさらなる巨額の資本調達が可能となる一方、株主に対する説明責任や厳格な財務開示が求められることになります。また、同社は米国防総省によるサプライチェーンリスクの指定を巡る対立といった規制・政策面での懸念も抱えており、上場後の成長持続性とガバナンスのあり方が今後の注目点となる見込みです。

Anthropic confidentially submits draft S-1 to the SEC - www.anthropic.com
Anthropic has confidentially submitted a draft S-1 registration statement to the Securities and Exchange Commission
https://www.anthropic.com/news/confidential-draft-s1-sec

TECH+(テックプラス)
AnthropicがIPOに向けて申請 - マイナビニュース TECH+
AIスタートアップのAnthropicが6月1日、新規株式公開(IPO)に向けた機密申請を行ったと発表した。
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20260602-4532648

GIGAZINE
史上最大の株式市場デビューとなることが期待されているOpenAI・Anthropic・SpaceXを市場は受け止めきれるか?
ChatGPTの開発元でありAIブームの火付け役でもあるOpenAI、Claudeの開発元として知られるAnthropic、Grokの開発元であるxAIを傘下に持つイーロン・マスク氏率いるSpaceXというAI業界でも特に注目度の高い3社が上場を検討しています。AI大手の相次ぐ上場に市場は耐えられるのかについて、世界有数の経済紙であるThe Economistが論じました。
https://gigazine.net/news/20260608-stockmarket-swallow-anthropic-spacex-openai