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NVIDIAが発表を控えている次世代ノートPC向けプロセッサ(CPUとGPUを統合した半導体チップ)パッケージ「N1」シリーズの詳細なスペック情報が、海外メディアのVideoCardzによるリーク情報として明らかになりました。最上位モデルである「N1X」は、最新のARM(CPUアーキテクチャの規格の一つ)コア「Cortex-X925」および「Cortex-A725」をベースにした最大20コアのCPU構成に加え、Blackwell 2.0世代のGPU(グラフィックス処理や並列計算に特化したプロセッサ)を内蔵する仕様とされています。これにより、ゲームやAIワークロードに対応する極めて強力な統合プロセッサとして設計されており、既存のノートPC向けプロセッサ市場に大きな変化をもたらす仕様となっています。
リークされた内部文書によると、N1Xは高性能コア「Cortex-X925」10基と高効率コア「Cortex-A725」10基の計20コアCPUを搭載します(9+9の18コア構成のバリアントも存在)。GPUにはBlackwell 2.0世代の48 SM(ストリーミングマルチプロセッサ)が組み込まれ、統合型チップとしては異例となる最大6,144基のCUDAコア(並列演算処理を行うユニット)をサポートしています。これはNVIDIAのAIスーパーコンピューター「DGX Spark」に採用されている統合型チップ「GB10」と同様のレイアウトです。
パッケージ全体の熱設計電力(TDP)(設計上想定される最大消費電力)は45Wから80Wの範囲に設定されています。これは従来のゲーミングノートPC向けの「ハイエンドCPU+単体GPU」の組み合わせではなく、統合プロセッサ単体で同等以上の性能と電力効率を実現することを狙った仕様であると見られます。
メインストリームや薄型ノートPC向けと見られる標準モデル「N1」は、CPUコア数が12コア(8 Cortex-X925 + 4 Cortex-A725)または10コア(7+3)の構成になります。GPU側は20 SM(2,560 CUDAコア)または16 SM(2,048 CUDAコア)へと規模が抑えされています。
TDPは18Wから45Wの省電力設計となっており、メモリは8チャンネルで最大64GBのLPDDR5X(低消費電力で高速な一時記憶メモリ)をサポートします。また、M.2 SSD(高速なストレージ規格)のサポート数は、N1Xが最大3台に対し、N1は最大2台に制限されています。
NVIDIAがノートPC向けプロセッサ市場に本格参入することを示唆する今回のリークは、同社が長期にわたり本製品を開発してきた可能性を示しています(スライド資料の1枚には2024年の日付が記載されていたとのことです)。これまでインテルのCore UltraやAMDのRyzen、 tenderQualcommのSnapdragon X Eliteが激しく競合してきたPC用プロセッサ市場において、GPU市場で絶対的な地位を築いているNVIDIAが最新アーキテクチャを引っ提げて参入することは、業界の勢力図を大きく塗り替える可能性があると見られています。特に、オンデバイスでのAI処理を行う「Copilot+ PC」(Microsoftが定めるAI処理特化PC規格)や、高性能なモバイル環境を必要とするクリエイター、ゲーマー層に向けた強力な選択肢となることが予想されます。