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AI市場の覇権争いをリードするNVIDIAに対し、競合のAMDが「推論(インファレンス)」フェーズへの市場のシフトを捉えて台頭し、強力な対抗馬としての存在感を強めています。これまでAI市場は巨大モデルの「トレーニング(学習)」が中心であり、NVIDIAが独自のCUDAソフトウェアや高速接続技術(NVLink)などを背景に独占的なシェアを築いてきました。しかし、実用化が進むにつれてインフラ支出の主戦場はコスト効率や処理速度(低遅延)が重視される「推論」へと移行しており、2026年までにAI関連支出の3分の2を推論が占めると予測されています。
AMDはこの変化を商機と捉え、オープンソースのソフトウェア環境「ROCm」の拡充を進めることで、NVIDIAのCUDAによるベンダーロックインを懸念する顧客の受け皿となっています。また、同社の最新AI向けGPU「Instinct」シリーズやサーバー向けCPU「EPYC」を組み合わせ、特定の推論ワークロードにおいて高いコストパフォーマンスや「Inference as a Service」の提供を通じてエンタープライズ市場を開拓しています。現在、GPU全体の市場シェアは依然としてNVIDIAが約80%を占めていますが、インフラ需要の細分化に伴い、AMDも着実にシェアを拡大しています。